昨日の話の続きになります。
私達が約27年前に富山県の小矢部市に引っ越してくる前は、富山県の高岡市に居たので、同じ富山県という事で生粋のよそ者ではないのですが、普通の家と違って建物が大きく天理教の教会だという事や、当時20人近くの人がいたという事で、町内の一部の人が騒いで話がややこしくなっていた。
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ある日、町内の役員で会計を担当している人が訪ねて来られて、当時30歳だった私と玄関で長話になった。
「あんたのところは全部で何人いる?」
で始まり
「名字の違う人がどれだけ居るか知りたいので、全員の名前を書いてくれ」
と言われた。
言われるままに、名前を書き出して、これに何の意味があるのか訊ねたところ
「名字の違う世帯分の町内会費を払って貰わなければならない」
との事だった。
それを聞いて違和感を覚えた私は
「教会はアパートではないので、全員が同じ釜の飯を食べていますし、同じお風呂に入っているので、名字は違うかもしれませんが一つの大きな世帯で、言うなれば大家族だと思います」
と、説明した。
しかし、その会計担当の人は
「い~や、名字の違う世帯数分払って貰わなあかん」
と言い残して帰っていった。
困ったことになった。
当時教会には生まれつき障害のあるお年寄りも預かって一緒に生活をしていたので、その方の分も払わなければならないし、その他にも小さな子供を二人残して母親が亡くなった父子家庭や、独身の方も何人か一緒に生活していたので6軒分払わなければならないことになる。
しかも、引っ越し前の高岡市の町内会費は年間6千円だったのですが、小矢部市のこの町内は2万5千円と4倍以上の金額だったので、高くて驚いていたのに、6軒分払えとの事である。
引っ越して直ぐに町内の班長となっていた私は、定期的に開催される班長会議に出席していたのですが、ある日、町内の役員10人、班長10名が集まる席で会計担当者が口火を切った。
「天理教さんの建物には20人おられて名字の違う世帯が6軒あるので、その分の町内会費を払って貰わなあかん」
ついに、戦いの幕が切って落とされたのである。
そこで私は、会議の席にいる約20人の役員と班長に向かって、先日玄関で会計担当者にした同じ説明をすることにした。
「教会は名字が違う人は何人もいますが、アパートと違って同じ釜の飯を食べて、同じお風呂に入っている。言うなれば大家族だと思いますが、それでも世帯数分の町内会費を払わなければならないのでしょうか?」
この発言の後、私は 1人対20人 という構図の四面楚歌となって集中砲火を浴びるのを覚悟していた。
どうしても払えと言うなら、この町内に腰を落ち着ける以上払わざるを得ないが、ここにおられる町内の皆さんはどう判断されますか?
という思いで、話がどう動くのか見守っていたのである。
すると
「天理教さんの町内会費は1軒分でいい」
と、自治会長が私の援護射撃に回った。
私は予期せぬ展開に吃驚して静観していると
「いいや、6軒分貰わなあかん」
と会計が口を挟む。
「いや、1軒でいい」
「いいや、6軒貰わなあかん」
と、激しいバトルが繰り広げられた後、自治会長がブチ切れた。
「○○、貴様黙っとけ!」(○○は会計さんの名字です)
つづく
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