建築中の建物の屋根がまだ完成していなので、雨天続きは嫌になってしまうのですが、朝から小雨の降る中、瓦屋さんが瓦工事をしているのに驚いてしまった。
雨で濡れた瓦は滑るので瓦工事は出来ないと思っていたのですが、小雨くらいでは中止にならないようだ。
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私の方は、この様子を見守るというか、滑って事故にならないように祈るしかない。
屋根の一番高いところですが、棟瓦を葺くところに木が何本も飛び出ているのが確認できると思いますが、これの呼び名は「かんざし」と教えてもらった。
過去に、築三十年ほどの建物で棟瓦が崩れて蛇の様にぐねぐねになってきたので、瓦屋さんに棟瓦を積み直してもらった事があるのですが、その時は新しい工法で葺く事にして、木の下地を入れて、そこに積み直した棟瓦をビス止めしてもらった。
しかし現在普請中のこの建物は、事前に大工さんがかんざしを入れてくれたので、棟瓦が崩れる心配がなさそうだ。
どの日本家屋にもかんざしが入っているかを確認すると、全てではなく、大工さんの気合の入った棟瓦を高く積んで欲しい家だけのようだ。
私が今回大工工事をお願いしている菊地建築は、26年ほどのお付き合いになるのですが、毎年こんな住宅を2~3棟建てているのかと思っていたのですが、現場に入っている大工さんの一人が、
「こんな建物は二十年振りだ」
と言われていた。
「毎年でなかったの?」
と訊き返すと
「なかなか、こんな住宅は注文が入らない」
と言われていた。
二階の屋根にいる瓦屋さんが瓦を割っているで、どこに使う瓦を割っているのか考えてしまった。
これはこの時点では分からなかったのですが、後になって理解することが出来た。
上の写真は屋根の両端に二列の瓦が葺かれたのですが、その二列の瓦には重なりが無かった。
この二列の瓦を葺くために割っていたのである。
重なりの無い部分には下り棟が葺かれる予定になっている。
一階の屋根にも瓦が揚げられた。
大工さんが体を乗り出して工事をしているところに、土板 がつく予定になっています。
これも私の拘りです。
土板
土板は知らない人が多いと思われるので解説しますと
「二階の壁と下屋の境に並べて飾る連続した装飾瓦」
と、
http://kitagawaichimon.com/kiji/%E5%9C%9F%E6%9D%BF
で説明されていました。
興味のある方はクリックしてご覧になって下さい。
上の写真も北川鬼瓦さんより拝借したのですが、我が家が付ける土板はこんな立派な物ではなくもっとシンプルなデザインのものになります。
値段も違ってきますからね~(笑)。
土板のデザインは、瓦屋さんが取引している瓦メーカーのカタログから雲のデザインの土板を選んだのですが、もう作ってないとの事で松皮菱となってしまいました。
誠に残念でした(笑)。
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