「燃焼効率」や「熱効率」という言葉は普段は使わないので、混同されやすいのではないだろうか?
薪ストーブのカタログによく登場するのが「燃焼効率」で最近では80%を超える物も登場するようになった。
しかし、これは「熱効率」ではない。(メトスは熱効率という言葉を使用している)
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「燃焼効率」の数字を鵜呑みにしている人もあまりおられないと思うが、検査方法が曖昧だと思われるので異なるメーカーでの比較はせず、同一メーカー内での比較にどどめた方が良いように思う。
それと、薪ストーブメーカーが使っている「燃焼効率」とは、「燃焼効率」と「熱効率」を合わせた物を言っているのだろうか、疑問である。
東京のサニトラ好きの知人から石油ストーブを貰った。
嬉しい。
電池で着火する機能だけが故障しているそうだが、チャッカマンで火を点ければ普通に使える。薪ストーブのある環境では必要ないが、万が一震災が発生した場合には避難所やボランティアの宿営地に必需品となってくる。
その為に保管しておくのである。
さて、この石油ストーブだが、熱効率は100%ではないだろうか。
薪ストーブを始める前になるが、私も知識が乏しいときに、燃焼効率のいい石油ストーブが欲しいと調べたことがある。
しかし、どの石油ストーブも燃焼効率や熱効率は100%だと思う。(違っていたらごめん)
熱効率から説明をすると、どんなに上手に薪ストーブを焚いても煙突から熱エネルギーを放出しているので100%活かしている事にはならない。
つまり、薪ストーブは必ず排気がある品物なので熱効率が100%にはならない暖房器具なのである。
一方で煙突から排気をしない石油ストーブは灯油を燃やした熱を100%室内へ放出するので熱効率は100%となる素晴らしい暖房器具であり購入価格も安い。
故に普及したのである。
この事から薪ストーブ愛好家の我々が気を付けなければならないのは、排気をできるだけ最小限に抑えて熱エネルギーを屋外に放出しないようにしなければならないという事である。
しかし、ここでもう一つ重要なのが、燃焼効率である。
せっかく苦労して用意した薪を正常に燃焼させないと、薪の持つエネルギーは煙となって屋外に放出され無駄になってしまうのである。
この煙こそが燃焼の元であり熱エネルギーの元になる物なのである。
その大切な物を燃焼させる事なく屋外に放出しては、いくらカタログ数字の良い薪ストーブを使っていても、燃焼効率は60%や50%となっているかもしれない。
煙もくもくで焚いている為に、その薪ストーブの持つ力を存分に発揮していない事になる。
そこで、薪の持つ熱エネルギーを出来るだけ炉内で発揮させるために、薪ストーブを操作し、燃焼効率を上げてやり、且つ排気を最小限に抑えて熱効率を上げる努力が必要になってくる。
一番大事なのは炉内の温度を高めてやる事だと思う。
炉内温度が高くないと煙が燃焼しないからである。
排気を抑える=熱効率を上げる ために空気を絞り過ぎて 不完全燃焼=燃焼効率が下がる となってしまっては 元も子も無いのである。
薪ストーブの操作はこのどちらが欠けても駄目になってしまう。
両輪を上手に転がしてやるのが私たち愛好家の腕の見せ所なのである。
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