弟が高校卒業後上京し、合気道養神館道場の門を叩いた時、塩田剛三先生は養神館道場の館長であり、最強の人物であった。
ネットで調べて貰えれば分かりますが、随分と小柄な方になります。
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弟は高校の時にボクシング経験もあったのですが、ある年の夏、盆休みで田舎に帰ってきたときに私も帰省しており、その館長の事を訊いてみた。
私 :「本当に強いの、その館長?」
弟:「俺も、最初見た時に一発KOだと思った。(⇐ もう時効なので許して)ところが、知れば知るほど強い。今は近くに行くのが怖く感じる。」
私:「ビデオで、数人の受けが館長に襲いかかるシーンがあったけど、あれをお前はやらないの?」
弟:「受けは、上手くないとできない。」
私:「なんで?」
弟:「館長が何の技を出してくるか分からないので、受身ができず怪我をしてしまうから。」
私:「一対多数で館長が撫でているようにしか見えないのに、受けが跳んでいるのは、あれはヤラセじゃないの?」
弟:「ちがう、あれはヤラセではない。撫でているようにしか見えないかもしれないが、あれは強烈な手刀がはいっているし、跳んでいるのはあれは飛躍受身と言ってああしないと怪我をしてしまうので、飛躍受身をしてダメージを最小限におさえているんだ」
と、こんな会話をした記憶がある。
実弟の言葉だから信用できたし、その時に技をかけてもらい手首と肘と肩を同時に決められ、身をもって知らない世界がある事を実感し、本物であることが分かった。
づづく
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