壁の横に煙突トップがあるのは邪道だというのは重々分かっている。
屋根より上に煙突を出さなければ風向きによっては風圧帯の影響で負圧となり、薪ストーブの運転に必要なドラフトが失なわれてしまうからである。
故にある程度の知識のある方が当方の煙突を御覧になると、決まって眉をひそめられる。
「そんなに嫌わなくても、こっちも、好きでやっているのではなく、仕方なくやっているのだから」
と思ってしまう。
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ストーブ愛の強い私は、薪ストーブ屋さんが下見にこられて
「建物が大きすぎて薪ストーブの設置は無理ですね」
と、なったにもかかわらず諦める事ができず、壁の横に煙突トップのくるイレギュラーな工事を自己責任で強行したのだが、結論から言うと結果オーライだった。
それは、ワンシーズンに10回弱しか負圧(バックドラフト)にならないからである。
これは計算しての事ではない。
偶然そうなっただけである。
この場所は、冬は煙突の出ている方角、東側から風の吹く日が非常に少なかったのである。
もし、建物の反対側(西側)だったら大変な事になっていた。
シーズン中は半数以上の日で薪ストーブが焚けなかったのではないだろうか。
ラッキーだった。
それでもスマホの天気予報で風向きチェックは怠らない。
「明日は風向きが北東で風速3mとなっているから要注意だね」
という会話を交わしているのである。
薪ストーブ導入前は、薪ストーブを完全燃焼させれば、煙は一切出ないと思っていた。
そこが腕の見せ所なのかと。
しかし、実際に使ってみて、どんなに上手に焚いても、焚き付け時には煙は出るし、追加薪の際にも煙が出る事が分かった。
従って、多かれ少なかれ煙が出るので、煙突トップが壁に近いと煤が付いて汚れてくるのである。
しかし、この問題は壁から少し煙突トップを離せば解決するのである。
実際に煙突を追加して、現在の状態にしたところ全く壁が汚れなくなった。
写真ではちょっと分かりにくいかもしれないが、煙突の支え脚の汚れに注意して写真を見てもらいたい。
支え脚の汚れる距離が分かる珍しい?現場写真である。
支え脚が煙突トップからどれくらい離れていれば汚れていないかを測ってみたところ90cm位のところまで薄っすらと汚れているようにも見えるので、保証の限りではなが100cm離せば汚れの心配はなくなるのではないかと思う。
現在、外壁から煙突トップは120cm位離れているのだが、薪ストーブメーカー各社は風圧帯の影響を受けない壁からの距離を3mとしている。
当方もそうしたいところだが、この建物から3m離すと、空中とはいえ自分の土地からはみ出してしまうので、このままの状態で使っていくしかない。
風圧帯と負圧の二つの言葉で検索をしてみたところ、ホンマ製作所のQ&Aがヒットしたので下に貼っておきます。
余計なお世話かも知れないが、薪ストーブユーザーは知っておいた方が良いと思うので、時間のある時にでも御覧になって頂きたい。
(文中の「負圧」は言葉の意味をマイナスの圧力として使用しています)
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