鋳物の薪ストーブは設計自身が古いのでそれなりの焚き方をしてやらないと不完全燃焼を起こしてしまう。
例えば、鋳物の大型薪ストーブで少ない量の薪を焚きたくても上手く燃焼してくれないので、どうしてもそれなりの量の薪を投入せざるを得ない。
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しかし、大型薪ストーブでも設計の新しい鋼板製薪ストーブだと少量の薪を完全燃焼させることが出来るので、室温に応じて適量の薪を投入すればよいので非常に使い勝手が良い。
写真は山荘に設置してあるターマテックのTT22になります。
こちらは小型のターマテックのTT20BAZICですが、火室が狭いので薪の入る量が制限されてしまいますが、16畳の部屋は問題なく暖めることが出来るので、少ない量の薪を完全燃焼させるのはもちろんの事、本気焚きで30畳ほどの大きさの部屋を暖めるの事も可能だと思う。
先日ある知人から、ホームセンターで3~5万円で売っている鋳鉄製の薪ストーブについて質問を受けた時に、鋳物の薪ストーブは焚き付けから約1時間は本体の鋳鉄に熱エネルギーが奪われるので部屋は暖かくならないという説明をしておいた。
それに比べて、今流行りの鋼板製薪ストーブは直ぐに暖かくなる。
火室からガラスを通して輻射熱で暖められ、本体の鋼板は鋳鉄と違い直ぐに熱くなって空気を暖める。
一見したところそんなに表面が熱くなっていないように見えるのは、鋼板が2重3重になっているからである。
小型のTT20BAZICは焚き付け用の少量の薪だけで、追加薪をしなくても1時間で16畳の部屋の室温を5℃以上上げる事ができるので即効性があって便利だ。
更に考えてあると思ったのは空気を一番絞っても不完全燃焼が起こりにくく、一酸化炭素を部屋に放出しないような設計になっていた事だ。
上の写真は巡航運転時で、レバーは一番左から1~2cm中央寄りになっているのですが、同じメーカーで大型のTT22の方はレバーを一番左にすると給気が完全に遮断されて火が消えてしまうのですが、それより後に設計されたTT20は火が消えない様に設計されていた。
上の写真はレバーを一番左にした状態です。
レバーを一番左にして給気を完全に絞った状態で火が消えないというのは、ベテランユーザーからすると物足りなく感じてしまうのですが、ビギナーからベテランまであらゆる人が使用される訳ですから、安全面から不完全燃焼で一酸化炭素中毒などの事故に繋がらないように考えられているのだと思う。
よって、ターマテックのTT20BAZICは、給気をある程度絞った巡航運転状態から、寝る前に完全にレバーを左にして給気を絞って寝ても、翌朝には炉内の薪は全て燃えつきているのであった。
朝まで熾きが残るかどうかは、これとは別は話で、例えば隙間だらけの焼却炉でも熾きに灰が被っていれば朝まで熾きが残りますので、薪にする樹種の選択の方が重要なように思う。
という事で、今日の記事は誤解のないように読んで頂ければと思います(笑)。
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