玄関の両引き戸の上には松の欄間を入れてあるのですが、こういった玄関の欄間は内側にしかガラスを入れないのが一般的なようで、両側にガラスを入れて欲しいと、普請中に建具屋さんにお願いしたことろ、普通は入れないと教えてもらった。
念の為に大工の棟梁にもこの件を確認したが、答えは同じだった。
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その欄間の松に小鳥がとまったのだろうか、ある日ガラスに糞の痕があると娘から聞いて驚いた。
外側からは松の彫り物が邪魔をして拭くことも困難な様子だったので、内側からガラスの方の欄間だけ簡単に外せるのではないかと試してみたが、ピクリとも動かず外す事が出来なかったので、現在お付き合いのある建具屋さんに来てもらう事となった。
本来なら施工した建具屋さんに来てもらえば良いのですが、今年の5月に廃業されたので来てもらうことが出来ない。
別の現場で一緒になった棟梁と一緒に、現在お付き合いのある建具屋さんが来てくれて、ガラスの欄間を外す作業に取り掛かった。
風でガタガタしない様にと隙間なく取り付けてあるようで、プロが二人で外そうとするが簡単には外れない。
漸く外れたので、直ぐに濡れ雑巾で拭いて汚れを落とした。
後は戻すだけなのですが、これもなかなかの難工事で、素人ではとても手に負えないように思えた。
今回来て頂いた建具屋さんとは普請の途中からお付き合いが始まっており、20年来の建具屋さんが手が回らないと白旗を揚げた建具を全てお願いした形になった。
この建具屋さんが、欄間の両側にガラスを入れれば今回のような糞の問題も起きないし、ガラスの外側にゴミが溜まる問題も発生しないと言い出したので、前の建具屋さんと大工の棟梁にその案を却下されたのだと、笑いながらお伝えした。
今更予算をかけて造り直すのもどうかと思うので、ガラスが割れるなどのアクシデントが無い限りこのままでいきたいと思います。
年が明ける前には綺麗にしておきたかったので、ちょっと早過ぎるような気もしますが綺麗になって良かった（笑）。
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