ターマテックTT22導入後、まさかドブレ760が新参者に完膚なきまで叩きのめされる事になろうとは夢にも思っていなかった。
お湯を簡単に沸かす事に関してはドブレ760に軍配が上がるものの、それ以外はターマテックTT22より秀でているところが無いように思われて、悔しいと言うか複雑な心境でいた。(⇐ あまり深刻ではない 笑)
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しかし、先日泊りでターマテックTT22に触れてみて、これはドブレ760に軍配が上がると思われる事を発見してしまった(笑)。
東京出張の帰り、別荘の近くの温泉で風呂と食事を済ませて別荘に到着したのは夜の9時頃だったと思う。
その時の外気温はマイナス3度で、別荘の室温は3度だった。
すぐに薪ストーブに火を入れて暖をとったのですが、寒いので薪ストーブの前から離れられない。
妻と二人だったので、上の写真の様に椅子を二脚薪ストーブの前に置いて暖をとり、車の運転があったので控えていたアルコールをようやく飲むことが出来た。
このシチュエーションで一番の酒の肴は口に入るものではなく、薪ストーブの炎になります(笑)。
床に就いたのは11時半だったと思う。
夜中2時半に目が覚めたのでトイレのついでに薪をくべようと思った。
未だ3時間しか経っていないので、今なら熾きが残っていて追加薪をすれば簡単に火が着くと思ったからである。
しかし、火室には火種が全く残ってなかった。
これにはさすがに驚いてしまった。
翌朝であれば、残ってなくても仕方ないと思うが、勢いよく燃えている状態からたった3時間後の事である。
薪は楢と杉のミックスで、給気調整レバーは真ん中の位置にあり、あまり絞ってなかったのも理由の一つだと思うが、それにしても、である。
ターマテックTT22は火室の奥の壁面に火室床面から16.5cmの高さに二次給気口があり、通常はどの薪ストーブもその給気口より上に薪を置かないようにという設計者の意図があると思うのですが、ユーザーズガイドを確認すると、
「薪を15cm以上積み上げないようにしてください。」
と、書かれていた。
ドブレ760だと二次給気口の高さは火室床面から20cmですが、バッフル板がそこから斜めに上がっている事と、火室の奥行きが30cmもあるので中割りの薪だと3段まで積むことが出来るのですが、ターマテックTT22だと2段までしか積めず、火室の奥行きがさほど無い為、ドブレ760の半分くらいしか薪が入りません。
これでは同じ条件で薪を投入して、仮にドブレ760が4時間薪が持つとしたならば、ターマテックTT22だと2時間しか持たないことになります。
(厳密には薪の量2倍=火持ち時間2倍ではない)
少ない薪を、少ない空気で完全燃焼させる事が可能な高性能な鋼板製薪ストーブも、大量の薪を投入して、できるだけ長く燃焼させたいという課題には、構造上対応できないことになります。
寝る前に沢山薪をくべて、給気を目一杯絞り煙もくもくで燻らせて一晩持たせるというのは論外ですが、上手に燃焼させて朝までぬくぬくを夢見て薪ストーブを始められる人は、火室のキャパシティー「幅×奥行×高さ」の大きな薪ストーブを選択された方がよろしいかと思います。
この結果に、ようやく愛機ドブレ760がターマテックTT22に一矢報いることが出来たと喜んでおります(笑)。
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